新型肺炎:同宿の日本人11人発熱 厚労省「感染可能性は低」@Mainichi Interactive

 先日取り上げた、SARSに感染していた台湾人医師の足取りが公表されました。やっと。風評被害を避けてのことらしいですが、風評被害と感染拡大どっちが大事なのやら。
 現在、日本人11人が発熱などを訴えているようですが、SARS感染の可能性は低い模様。調査は18日19:00までに、対象者2421人中1720人に行われた。
 SARSの感染経路をたどると、「スーパースプレッダー」という爆発的に感染を拡大させる患者が存在するそうです。感染者の8割は誰にも感染させないにも関わらず、この「スーパースプレッダー」は「12〜40人」にも感染させるらしく、北京では72歳の男性がそれにあたるのではないかと伝えられています。
 「スーパースプレッダー」と聞いて、ティッピングポイント*1を思い起こしました。この本はある商品、行動、情報などが流通において、ある一点を超えると爆発的に広がっていくということを分析しています。今手元に無いのであやふやですが、例えば、反乱決起の呼びかけがどのように広まるか、売り場の構成を変えると商品の売り上げが上昇するなど。SARSが「ティップ」*2しないことを祈ります。

*1:レビュージャパンでの書評を参照してください。

*2:「傾く」の意で、感染が爆発的に流行すること。