「くに」か「郷土」に 「国愛する心」めぐり妥協案浮上@asahi.com

 自民党は今国会で提出するため教育基本法の改正案の調整を急いでいる。「国を愛する心」への評価をめぐり与党内では揉めている模様。その為、「国家」の印象を和らげようと、「国」という表現を「くに」や「郷土」へ変更したり、戦前の国家主義との関連を否定する明確な解釈を設定するなどの妥協案が挙がっている。合意がなされれば、今国会に提出の可能性も。
 この教育基本法の改正案には様々な疑問点があるようです。藤田英典国際基督教大教授はこの改正案の問題点をこの記事では「家庭教育の大切さ」を盛り込む点では、「家庭の問題を国が法律で定めていいのか」と反論し、「教育上の問題がすべて家庭の責任として処理されかねない」と指摘。さらに「国を愛する心」の評価に関しては、軍国主義への回帰につながる」と批判しています。
 学校という場において「心」のあり方を、「評価」することは非常に危険ではないでしょうか。もともと「国」、「くに」、「郷土」と言った共同体に対してどのような感情を抱くかは、自由なはず。それに、どこでも共同体に参加することの難しい人は存在する。評価を行うということは、こういった人達は自らの置かれている立場にも関わらず、その共同体を愛さなければならないことになる。なぜなら、共同体を愛さないことは、間違った行為なのだから。と思いますが、いかがですかね。