「誰もが主役になれるネット社会」どう作る――別府湾会議開催@Nikkei Net

 いまさら別府湾会議なんですが、一応メモしておきます。

 情報社会論の若手論客として注目を集める哲学者の東浩紀氏も、「2ちゃんねる」などに見られるメディアの変質を、従来型メディアは過小評価していると、集団行動のパワーを強調した。しかし、情報社会の負の側面である「管理社会」を望むのは、実はユーザー自身ではないか、という新たな視点も投げかけた。現代社会において、消費者は自己決定の自由を持っているにもかかわらず、多くの人がマクドナルドやマイクロソフトのOSを選んでいる。これは本当に好きで選んでいるのではなく「選ばされている」のであり、消費者の思考停止=「動物化」が起こっている、というのが東氏の分析である。さらに東氏は、米同時多発テロを受けた米国はもちろん、長崎の児童殺害事件を受け日本でも監視カメラが再評価されていることを挙げ、「安全で便利な社会でありたい」と望む生活者が、管理された社会を望む「セキュリティー化」が起きている、と指摘。その結果として、われわれが無意識のうちにユビキタス社会の管理社会化を選択するようになるのでは、という理論を展開した。

まあ、無理ですよ。そんなの。自分で何から何まで考えるだなんて。自分で考えられるようになるための時間も金も無い人が大多数なんじゃないでしょうか。どうしてもラクなほうに行かざるを得ないと思われる。